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民泊保険に加入は必要?重要性や種類、選ぶときのポイントを解説

  • 2025年4月20日

民泊を始める際、物件選びや集客方法ばかりに気を取られがちですが、民泊保険への加入はトラブルからあなたの資産やビジネスを守るためにとても重要です。

ゲストとの間で起こり得る事故や物件の損傷など、想定外のリスクはいつ訪れるかわかりません。この記事では、民泊保険の重要性や種類、選ぶときのポイントについて紹介します。

安心して民泊運営を続けるための備えを、一緒に確認していきましょう。

民泊保険に加入する重要性

ここからは、民泊保険に加入する重要性について紹介します。

予期せぬトラブルからゲストとホストを守れる

民泊運営は「人」と「空間」が密接に関わるビジネスです。どれだけ丁寧に準備しても、設備の不具合や思わぬ事故は避けられないものです。

たとえば、家具の破損や電化製品の不具合、ゲストのトラブルなど日常的に発生しうる小さな問題から、時には大きな損害へと発展するケースもあります。民泊保険は、こうした予期せぬトラブルが起きたとき、ホストとゲスト双方の損害や不安を軽減するための経済的なセーフティーネットです。

万が一の事態に備えておくことで、ホストは冷静に状況に対応でき、ゲストも安心して滞在できる環境を整えることができるでしょう。双方の信頼関係を築くうえでも、民泊保険は大切な役割を果たします。

火災や水漏れなどの損害リスクに備えられる

民泊物件は、通常の居住用住宅よりも不特定多数の人が出入りするため、火災や水漏れといった重大な事故のリスクが高まります。キッチンの火の不始末や蛇口の閉め忘れによる水漏れ、電気系統のトラブルなどルールを守っていても、ゲストの不注意や設備の経年劣化によって簡単に起こり得ます。

火災や水漏れが発生すれば、建物や家財への被害はもちろん、隣接する住戸や近隣住民への損害賠償責任も問われかねません。民泊保険に加入していれば、こうした損害が発生した際にも修理費用や賠償費用をカバーでき、経済的な負担を最小限に抑えることが可能です。

ゲストに対する怪我の賠償責任に対応できる

民泊を利用するゲストが、滞在中にケガをするリスクも決して軽視できません。室内の段差で転倒したり、滑りやすい浴室で滑って骨折したりはもちろん、備え付けの家具や家電の破損が原因でケガをするケースも考えられます。

こうした事故が発生した場合、ホストには賠償責任が生じる可能性があります。たとえ故意ではなくても、損害賠償請求を受ければ高額な支払いが必要になることもあり、個人の負担ではとてもまかないきれないケースも少なくありません。民泊保険は、ゲストが負った怪我への賠償責任にも対応してくれるため、万一の際も落ち着いて適切に対処できます。安心してゲストを迎え入れるためには、このような備えが不可欠です。

民泊運営の信頼性と安心感が向上する

民泊保険に加入していることは、ホスト自身のリスク回避だけでなく、宿泊者に対しても「安心して利用できる物件である」という印象を与えます。特に近年は宿泊予約サイトでも安全性が重視されており、保険に加入しているかどうかがゲストの判断基準になることもあります。

また、トラブル時の対応がスムーズになることで、口コミやレビューにも良い影響を与え、長期的に見れば集客力の向上にもつながります。保険が提供する補償の安心感は、ホストとゲストの間に信頼関係を築き、トラブル発生時にも冷静かつ誠実に対応するための土台となります。

民泊保険の種類

ここからは、民泊保険の種類について紹介します。

借家人賠償責任保険

借家人賠償責任保険は、民泊物件の賃借人が、火災や爆発、水漏れなどの事故によって物件を損壊させてしまい、大家さんに対して法律上の損害賠償責任を負った場合に、その損害を補償する保険です。

民泊運営においては、ゲストの不注意による事故が発生する可能性も考慮しなければなりません。例えば、ゲストが調理中に火事を起こしてしまったり、お風呂から水があふれて階下の部屋に損害を与えてしまったりするケースなどが考えられます。

このような場合、借家人である民泊運営者が大家さんに対して損害賠償責任を負うことになりますが、借家人賠償責任保険に加入していれば、これらの損害賠償金を保険金でまかなうことができます。

旅館賠償責任保険

旅館賠償責任保険は、民泊施設を利用するゲストが施設内での事故やサービス提供上の瑕疵によって怪我をしたり、所持品を破損したりするなどの損害を被った場合に、民泊運営者が法律上の損害賠償責任を負うリスクをカバーする保険です。

例えば、共用スペースでゲストが転倒して怪我をした場合やゲストの貴重品が盗難に遭った場合などが考えられます。このような事故が発生した場合、民泊運営者はゲストに対して治療費や慰謝料、損害賠償金を支払う必要が生じる可能性があるでしょう。

しかし、旅館賠償責任保険に加入していれば、これらの賠償金や訴訟費用などを保険金でまかなうことができ、民泊運営者の経済的な負担を軽減することができます。

法人向け火災保険

法人向け火災保険は、民泊運営を法人として行っている場合に所有または管理する建物や設備、什器備品などが以下のような損害が発生したときに補償する保険です。

・火災
・落雷
・爆発
・風水害

民泊施設は多くの人が利用するため、火災のリスクも一般の住宅に比べて高くなる可能性があります。また、台風や集中豪雨などの自然災害によって建物が損壊したり、家財が使えなくなったりするリスクも考慮しなければなりません。

法人向け火災保険に加入していれば、これらの災害によって被った損害に対して保険金が支払われ、事業の継続や再建を支援してもらうことができます。

日本民泊協会

日本民泊協会は、1施設32,000円で加入できる保険を提供しており、火災や破損、漏水などの発生した際に1億円の保障を受けられます。

32,000円は1施設あたりの金額なので、宿泊施設がどれだけ大きくても金額が変わりません。また、火災保険や賠償責任保険などに付帯できる特約の「借用不動産損壊特約」もついているため、宿泊ゲストに起因した火災や漏水と証明できない場合でも安心です。

民泊民宿協会

民泊民宿協会は、以下4つの補償が組み込まれた保険サービスを提供しています。

・施設管理者賠償
・不動産損壊補償
・不動産修理費用
・旅館宿泊者賠責

年会費は宿泊施設の平米数によって変動しますが、最低24,900円で3,000万円の保障を受けられます。

平米数年会費
50㎡以下24,900~
100㎡以下32,900~
101㎡超過40,000~

ただし、トラブル発生時に直接出動が必要になった場合、別途費用がかかる可能性があるため注意しましょう。

民泊専用保険

民泊専用保険は、民泊運営に特化したリスクを包括的にカバーするために設計された保険商品です。一般的な火災保険や賠償責任保険ではカバーしきれない、民泊特有のリスクに対応している点が特徴です。

例えば、ゲストの急なキャンセルによる損害や、鍵の紛失・盗難による損害、あるいは清掃費用などが補償される場合があります。また、施設内で発生した事故によるゲストの怪我や持ち物の損害に対する賠償責任だけでなく、近隣住民とのトラブルに関する弁護士費用などが補償されるケースもあります。

民泊運営者は、自身の運営形態や物件の特性に合わせて、必要な補償内容を自由に選択できるプランが用意されていることが多いです。民泊運営のリスクを総合的にカバーしたいと考えるのであれば、民泊専用保険の加入を検討する価値は高いと言えるでしょう。

Airbnbのホスト責任保険プ⁠ロ⁠グ⁠ラ⁠ム

Airbnbは、プラットフォームを通じて予約された滞在中に、ホストが第三者に怪我をさせたり、第三者の所有物を破損させたりした場合に、ホストを法的責任から保護するためのホスト責任保険プ⁠ロ⁠グ⁠ラ⁠ムを提供しています。

このプ⁠ロ⁠グ⁠ラ⁠ムは、Airbnbの仲介を通じて行われた予約に自動的に適用され、追加の保険料を支払う必要はありません。ただし、このプ⁠ロ⁠グ⁠ラ⁠ムは、あくまでホストの法的責任をカバーするものであり、ホスト自身の財産やゲストの持ち物の損害、あるいは故意による損害などは補償の対象外となります。

また、保険金が支払われるためには、Airbnbの定める条件を満たす必要があります。Airbnbを利用して民泊を運営するホストにとっては、基本的な賠償責任リスクをカバーしてくれるため一定の安心感につながりますが、より包括的な補償を求める場合は、別途民泊専用保険などに加入することを検討する必要があります。

加入する民泊保険を選ぶときのポイント

ここからは、加入する民泊保険を選ぶときのポイントについて紹介します。

補償内容が民泊運営に適しているかを確認する

民泊保険選びでまず重視すべきなのは、補償内容が民泊特有のリスクに対応しているかという点です。一般的な住宅用保険は、あくまで家族や自分が居住する場合を想定しており、不特定多数のゲストが滞在する民泊営業には対応していないケースがほとんどです。

民泊ではゲストの過失による家具や設備の破損、室内事故、さらには近隣住民とのトラブルなども起こりやすく、こうした特有のリスクをきちんと補償してくれる保険を選ばなければ意味がありません。保険会社やプランによっては、民泊利用時に適用外となる項目もあるため、契約前に「民泊対応型」であることを必ず確認するようにしましょう。

補償対象の事故やトラブルを把握する

民泊保険に加入する際は、実際にどんな事故やトラブルが補償対象になるのかを具体的に把握しておくことが大切です。たとえば火災や水漏れだけでなく、ゲストが怪我を負った場合や、ゲストが備品を破損した際の賠償責任まで含まれているかどうかは、保険商品によって大きく異なります。

また、盗難や騒音による近隣トラブルなども発生しやすいため、どこまでカバーしてくれるのかを事前に確認しておくことで、想定外の出費を避けることができます。保険証券や約款の内容をよく読み、不明点があれば契約前にしっかりと説明を受けることが、後悔しない保険選びの基本です。

自己負担額の条件を確認する

民泊保険は、保険金が支払われる際の「自己負担額(免責金額)」も重要なポイントです。自己負担額とは、トラブル発生時にホスト自身が負担するべき金額のことで、これが高すぎると、いざ事故が起きた場合に保険を使っても十分に損害をカバーできない可能性があります。

一方で、自己負担額を低く設定すれば保険料は高くなる傾向があるため、予算と補償のバランスを考えた上で適切な額を設定することが求められます。万が一のトラブル時に想定外の出費に驚かないためにも、加入前に自己負担額の条件をしっかりチェックして、自分のリスク許容度に合ったプランを選ぶことが安心経営への第一歩です。

保険料と補償バランスを比較する

民泊保険を選ぶ際には、保険料の安さだけに目を向けず、補償内容と保険料のバランスを冷静に比較することが非常に重要です。極端に安価な保険は補償範囲が限定的で、実際にトラブルが発生した際に十分な保障が得られないこともあります。

逆に、補償が手厚すぎる場合は必要以上の保険料を支払うことになり、コストパフォーマンスが悪化します。自身の民泊物件の規模、ゲストの属性、リスクの大きさなどを考慮したうえで、必要十分な補償を備えた保険を選ぶことが、経済的にも安心感のある民泊運営を実現するポイントです。複数の保険会社のプランを比較検討することが、納得できる保険選びにつながります。

必要な保険に加入して民泊運営しよう

民泊は、手軽に始められる一方で、日常生活では想定しにくいリスクも多いビジネスです。事故やトラブルが起きた際に、自分自身やゲスト、さらには物件オーナーや近隣住民にまで大きな影響を与えてしまう可能性があります。

そんな不安を軽減し、安心して民泊運営を続けていくためには、万が一の備えとして民泊保険に加入することが欠かせません。適切な保険は、ホストとゲスト双方の信頼関係を築き、トラブルが発生しても冷静に対処できる心の余裕をもたらします。あなたの物件と運営スタイルに最適な保険を選び、万全の備えで安心できる民泊ライフをスタートさせましょう。

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