
【江東区編】賃貸物件で民泊をする際の相場と物件の探し方
江東区は水に囲まれたエリアで、都心へのアクセスが良い町です。観光地もオフィス街も多く、幅広い世代に宿泊需要があるのが特徴です。しかし、民泊をするにあたって家賃相場が気になる人もいるでしょう。
そこで今回は、渋谷区の家賃の相場や平均稼働率などの民泊市場のデータをご紹介します。物件選びや料金設定にぜひ活用してみてください。
CONTENTS
賃貸物件で民泊はできるのか
賃貸物件での民泊は転貸とみなされるため、オーナーからの転貸許可が必要です。許可なしに運営すると契約違反となり、運営ができなくなる可能性もあるので気を付けましょう。
物件を探す際には、オーナーに転貸と民泊の運営も可能かどうかを確認することが大切です。
また、近年は民泊ができる賃貸物件を探せるサイトが増えてきているため、民泊可能物件から探してみるのもおすすめです。
転貸と民泊について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
関連記事:転貸物件で民泊をするときに必要な手続きや運営のポイント
江東区で民泊を始める際に知っておきたいこと
江東区で民泊を始めたい人は、以下の2点について知っておきましょう。
- 上乗せ条例
- 届出の手順
地域の条例や届出の方法については、あらかじめ把握しておくことで準備がスムーズに進みます。
上乗せ条例
江東区では、区全体が制限区域となっています。
稼働できるのは土曜日の午後〜月曜日の正午までの週末のみで、平日は民泊の実施ができません。
ただし、祝日はその日の正午〜翌日の正午まで稼働できます。
例えば11月3日の祝日は、3日の午後から4日の午前中までは民泊ができるということです。
基本的に平日は稼働できないため、高い収益を上げるのは難しいでしょう。
届出の手順
江東区で民泊を始める際には、民泊新法での届出を行います。
まずは、物件が居住要件や設備要件を満たしているかを確認しましょう。制限区域に当てはまらないか、マンションの管理規約や転貸に関する契約確認も必須です。
事前周知の日数の指定はありませんが、届出の前に必ず行う準備のひとつです。必要な書類を集めて届出が完了すれば、標識を受け取って運営が開始できます。
運営開始後も定期的に報告を行う必要があるため、しっかりとした管理体制を整えることが大切です。詳しい届出の方法については、江東区のHPをご確認ください。
また、こちらの記事でも必要書類について解説しています。
関連記事:民泊の許可申請のやり方を解説!事前の確認事項と必要書類は?
江東区の賃貸相場
江東区の家賃は、23区全体で見るとそこまで高くありません。ワンルームや1Kであれば、10万円以下で借りられる場所も多いです。
ワンルーム | 9.3万円 |
1K | 9.7万円 |
1DK | 11万円 |
1LDK | 15万円 |
主要駅の周辺の相場も見てみましょう。
門前仲町駅 | ワンルーム:10.3万円1K:13万円 |
豊洲駅 | ワンルーム:11万円1K:11.5万円 |
亀戸駅 | ワンルーム:9万円1K:9.3万円 |
東陽町駅 | ワンルーム:9.5万円1K:10万円 |
湾岸エリアの主要駅である豊洲駅は、江東区の中でも少し家賃が高めです。交通の便を重視するのであれば、新宿や渋谷まで30分ほどでアクセスできる門前仲町駅もおすすめです。
亀戸駅は東京駅まで10分、新宿駅までも20分あれば行けるうえに家賃相場も高くないため、狙い目のエリアと言えます。
江東区の民泊市場
では、実際に江東区の民泊の物件数や平均稼働率はどうなっているのでしょうか?
(データ元:AirDNA)
平均稼働率 | 平均宿泊単価 | 物件数 |
78% | 20,000円 | 333 |
江東区には、現在333件の民泊物件があり、エリア別に見ると、亀戸駅や清澄白河に物件が集中しています。
上乗せ条例は厳しいですが、平均宿泊単価は20,000円と23区の中でも高いため、繁忙期の価格設定次第では高い利益が期待できるでしょう。
多くの人が移動する週末や祝日に価格を高めにするほか、競合と差別化を図りながら予約率を上げていくことが重要になります。
江東区の民泊可能な賃貸物件の探し方
江東区で民泊ができる賃貸物件を探す際は、不動産サイトや民泊専用のプラットフォームを活用できます。
不動産サイトで気になった物件があれば、直接問い合わせて民泊ができるか確認してみましょう。
ただ、賃貸物件は民泊NGなところも多いため、効率良く物件探しをしたい場合は民泊ができる物件を紹介しているサイトの利用がおすすめです。
また、地元の不動産業者に相談して物件の紹介を依頼すると、民泊に適した物件を紹介してくれる可能性があります。
物件の探し方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事:民泊の許可申請のやり方を解説!事前の確認事項と必要書類は?
まとめ
江東区は、主要駅によって家賃相場が少しずつ変わるため、予算や立地など優先したい項目を考えながら物件を探しましょう。
平均宿泊単価が2万円なので、家賃が安い物件を見つけることができれば、経費が少し安くなり利益が上がる可能性もあります。
稼働できる曜日は少ないですが、都内の主要エリアには近いというメリットをうまく活かせる民泊を考えることが大切です。本記事のポイントを踏まえて、江東区での民泊事業の成功に向けた準備を進めていきましょう。