民泊で利用できるサイト10選をご紹介!選び方や注意点は?
民泊の運営を開始するためには、どの予約サイトを利用するべきか悩んでいる方はいませんか?
今回は、民泊の予約サイトを利用するメリットとおすすめのサイト10選をご紹介します。サイトによってターゲットや集客力は異なるため、自身のビジネスに合ったサイトを見つけることが大切です。
これから民泊を始める方は、ぜひ参考にしてみてください。
民泊の予約サイトを使うメリット
民泊の予約サイトを使うことは、認知度や集客力を上げることに繋がります。メリットを理解して運営にうまく役立ててみましょう。
認知度を上げられる
民泊を運営するうえで、認知度は売上の要になります。海外からのゲストは、自分の国でも使われているサイトを参考にしているでしょう。
特に、AirbnbやBooking.comなどの大手サイトは、世界中の旅行者に広く利用されており、掲載するだけで目に触れる機会が増えます。そのため、個人経営の小さな宿泊施設でも、大手ホテルチェーンと対等に比較されるようになります。
外国人の集客もできる
現在の民泊利用者の半数は、外国人旅行者です。中でも訪日数が多い韓国や台湾、中国などの日本に近い国々からの集客が重要になります。
AirbnbやExpediaなどの国際的に認知度の高いサイトは、多言語対応や多通貨決済が整っており、海外からの予約をスムーズに受け付けることが可能です。観光シーズンやイベント時期に限らず、年間を通じて安定した集客が期待できるでしょう。
予約管理が効率的にできる
予約システムを効率的にすることで、業務の効率化に繋がるのもメリットのひとつです。多くのOTAは、予約の確認や変更、キャンセルなどの手続きを一元管理できるシステムを提供しています。
カレンダー機能や通知機能を活用することで、空室状況をリアルタイムで把握でき、ダブルブッキングのリスクを軽減し迅速な対応ができます。
おすすめの民泊サイト10選
「民泊の予約サイトを導入したいが、どれを利用したらいいのかわからない」という方はいませんか?
ここからは、おすすめの民泊サイト10選をご紹介します。手数料や特徴などを参考にしてみて下さい。
Airbnb
Airbnbは、民泊業界で最も知名度の高いプラットフォームです。
- 設立:2008年
- 支払い手数料:15%
- 世界中で数百万のリスティング
Airbnbの最大の特徴は、多様なタイプの宿泊施設が揃っていることです。
例えば、都市部のアパートから田舎の一軒家、ツリーハウスやボートハウスなど、ユニークな宿泊施設を探すこともできます。世界中の旅行者が利用しているため、外国人観光客の集客にも非常に効果的です。
また、ホストとしての登録も簡単で、リスティングの作成や管理が直感的に行えるため、初めての方でも安心して利用できるのが強みです。
Vrbo
Vrbo(Vacation Rentals by Owner)は、家族やグループ旅行に特化した民泊プラットフォームです。
- 設立:1995年
- 支払い手数料:5%
- 長い歴史で特にアメリカやヨーロッパで高い人気
Vrboの最大の特徴は、広い宿泊施設や長期滞在者向けのサービスが豊富に揃っている点です。
例えば、広々とした一軒家やコンドミニアム、ヴィラ、複数のベッドルームを持つ宿泊施設、キッチンやプライベートプールなど、充実した環境が整っています。
ホストに対しても充実したサポートがあるだけでなく、ゲストとのコミュニケーションツールも整っており、宿泊に関する質問や要望を確認することができます。
Bokoing.com
Bokoing.comは、世界中の宿泊施設を検索・予約できる大手オンライン旅行代理店です。
- 設立:1996年
- 支払い手数料:12%
- 国内外の旅行者への圧倒的な集客力
Bokoing.comの特徴は、ホテルやリゾートだけでなく、民泊物件も豊富に取り扱っていることです。さらに、予約状況の確認や料金設定などの予約管理が非常に効率的に行える点においても優れています。
レビューシステムも整っており、高評価を得ることでさらに多くの予約を獲得することに繋がるでしょう。
Agoda
Agodaは、アジアを中心に展開する大手オンライン旅行代理店で、民泊物件も豊富に取り扱っています。
- 設立:2005年
- 支払い手数料:12%(国内向け9%)
- アジア地域での旅行を計画しているゲストへの集客力
Agodaはアジア地域への知名度の高いネットワークと高い集客力が強みで、日本に訪れるアジア人旅行者の集客が見込めます。現在、アジア圏の観光客が3割以上を占めているため、有効活用できるでしょう。
また、サイトは多言語対応しているため、ゲストにとって使いやすいのもAgodaの強みです。
STAY JAPAN
STAY JAPANは、日本国内の民泊物件に特化したプラットフォームです。
- 設立:2012年
- 支払い手数料:無料
- 日本国内の民泊物件にのみ特化
STAY JAPANの強みは、日本の法律に準拠した物件のみを掲載している点と厳格な審査基準です。
ホストは必要な許可を取得しているため、初めて民泊を利用する方や日本国内の旅行を計画している外国人旅行者にとっては、信頼性の高い選択肢となります。
また、ホスト向けのサポートも充実しており、物件の登録から運営までのプロセスをしっかりとサポートしてくれます。
Vacation STAY
Vacation STAYは、楽天グループが運営する民泊プラットフォームです。
- 設立:2017年
- 支払い手数料:3%
- 日本国内の旅行者に人気
Vacation STAYは楽天市場や楽天トラベルと連携しているのが特徴です。楽天の信頼性と知名度が高いため、初めて民泊を利用する方でも安心して利用できます。
また、楽天会員であれば、ポイントを貯めたり使ったりすることができるのもメリットです。他にも、楽天の幅広いマーケティングネットワークを活用することで、物件の認知度を高められるでしょう。
じゃらん
じゃらんは、リクルートが運営する日本国内の旅行予約サイトです。
- 設立:2005年
- 支払い手数料:10%
- 日本国内の旅行者に非常に人気
じゃらんの大きな特徴は、豊富な宿泊施設のリストと詳細なレビューシステムです。ゲストは他の旅行者のレビューを参考にして宿泊先を決められるほか、特典や割引を利用してお得に旅行できます。
さらに、リクルートの他のサービスとポイントを利用できるのもゲストにとっては嬉しいポイントになります。
一休.com
一休.comは、高級ホテルや旅館を中心に取り扱う日本の宿泊予約サイトです。
- 設立:1998年
- 支払い手数料:10%
- 厳選された宿泊施設のリスト
一休.comの最大の特徴は、高級感のある宿泊施設の掲載が多いことです。ホストは質の高い施設に泊まりたいゲストをターゲットにすることができ、物件のブランドイメージを高められます。
また、細かいレビューと評価システムを提供しているため、ゲストは信頼性の高い情報をもとに宿泊施設を選べます。
Trip.com
Trip.comは、世界中の旅行者に利用されている旅行予約サイトです。
- 設立:1999年
- 支払い手数料:15%
- 中国を拠点とし、アジアを中心に強力な集客力
Trip.comの最大の特徴は、多言語対応と多通貨対応の強みを活かした使いやすいプラットフォームです。
また、航空券やホテル、レンタカー、ツアーなど、旅行に必要なすべてのサービスを一括で予約できます。旅行者はひとつのプラットフォームで全ての旅行計画を立てることができるため、非常に便利です。
Expedia
Expediaは、世界中で広く利用されている旅行予約サイトのひとつです。
- 設立:1996年
- 支払い手数料:15%
- 北米市場で強力な集客力
Expediaの最大の特徴は、豊富なレビューと評価システムを提供していることです。ゲストは他の旅行者の意見を参考にして宿泊施設を選べるため、レビューを集めることで物件の魅力をよりアピールしやすくなります。
北米からのゲストの場合は長期滞在が見込まれるため、Expediaへの掲載は非常に有効的な選択肢になるでしょう。
民泊サイトはどうやって選ぶべき?
上記で紹介した通り、民泊で利用できるサイトは多いため、どうやってサイトを選ぶべきか悩んでしまう方もいるでしょう。予約サイトに迷ったときは、集客力と手数料、ターゲットを基準にして選んでみてください。
集客力
集客力が高いサイトを利用することで、多くのゲストに物件を見てもらう機会が増えて予約率が向上します。
特に、知名度の高いサイトや多くのゲストが利用しているプラットフォームは、自然と集客力が強くなります。集客力の高いサイトを選ぶことで、物件の稼働率や収益の向上に繋がるでしょう。
手数料
手数料は収益に大きく影響するため、事前に各サイトの手数料を比較することが重要です。
手数料が高いと利益が減少してしまう可能性もあるため、複数のサイトに物件を登録するとその分手数料も高くなることを覚えておきましょう。
また、手数料には予約手数料だけでなく、キャンセル手数料や追加サービスの手数料も含まれることがあるため、総合的に考慮することが大切です。
ターゲット
ターゲットとする顧客層を明確にすることも大切です。例えば、外国人観光客を主なターゲットとする場合、国際的に認知度の高いAirbnbやBooking.comが適しています。
一方で、国内旅行者をターゲットとする場合は、じゃらんや一休.comなどの国内で人気のあるサイトが効果的です。ターゲットに合わせたサイト選びをすることで、集客力を最大限に引き出すことができます。
民泊サイトを使うときの注意点
以下の2つの用語を聞いたことがありますか?
いずれもOTAを使う際に大きなポイントになります。
ここでは、予約サイトを使うときの注意点について解説していくので、円滑な運営を行うためにも必ずおさえておきましょう。
複数のサイトを利用する際はサイトコントローラーを使う
複数の民泊サイトを利用する際には、サイトコントローラーの活用がおすすめです。サイトコントローラーとは、複数の予約サイトの在庫や料金を一元管理できるツールです。
各サイトごとに手動で在庫を調整する手間が省け、ダブルブッキングのリスクを減少させることができます。また、予約状況や売上のデータを一括で確認できたりリアルタイムでの在庫更新ができたりと、経営の効率化にも繋がります。
ぜひサイトコントローラーの導入を検討してみましょう。
リスティングにはこだわる
リスティングとは、ゲストが最初に目にする物件情報の紹介ページのことを指します。リスティングを作る際は、以下の4つに注意してリスティングを作成してみましょう。
- 質の高い写真
- 詳細な説明文の記載
- ゲストレビューの提示
- 適正な料金設定
特に写真は物件の第一印象になるため、非常に重要です。
高解像度で明るく、清潔感のある写真を使用することで、ゲストに好印象を与えることができます。特に、リビングルームやベッドルーム、バスルームなど、主要なスペースの写真は必須です。
まとめ
民泊サイトを利用することで、認知度の向上や外国人ゲストの集客、効率的な予約管理が可能になります。特に、AirbnbやBooking.comなどの大手サイトは国内国外問わず集客を高めることができます。
また、ターゲットにしたい層を考えながら選ぶことも重要です。予約サイトの選定によって集客力に大きな変化が出てくるため、よく比較して選びましょう。
OTAを選ぶ際は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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2024年9月19日
インバウンドの需要が再び高まってきている日本において、注目されているのが民泊です。訪日客の増加だけでなく、ワーケーションやノマドといった働き方の多様化も民泊の追い風になっています。 そんな民泊ですが「副業で始めてみたいな」と感じている方も多いでしょう。そこで今回は、副業で民泊を始めるメリットやデメリットをご紹介します。 民泊を始めるにあたってのポイントも解説しているので、副業で始めてみたい方はぜひ参考にしてみてください。 副業で民泊を行うメリット 民泊を副業で行うことで、副収入が得られたりセカンドハウスが手に入ったりと、さまざまなメリットがあります。ここでは、民泊を副業として始めるメリットを5つご紹介します。 毎月収入が得られる 民泊を副業として運営する大きな魅力は、毎月収入を得られることです。特に観光地やビジネスエリアに位置する物件であれば、宿泊需要が高く収益を上げやすい傾向があります。 自分で動く必要があまりなく、予約が入ればその分売り上げが発生するため、本業とは別に収入が入ってくるのがメリットです。 参入障壁がある程度ある 民泊を始めるには、民泊新法や旅館業で届出または申請を行う必要があります。書類を用意したり消防設備を設置したりと始めるまでにハードルの高さを感じる人も多いことから、民泊は参入障壁がある程度高いビジネスと言えます。 そのため、規制をクリアして運営を始めることができれば、競合はあまり多くないのもメリットのひとつです。 世界中から集客できる インターネットを通じて世界中から集客できるのも、民泊の魅力です。民泊は外国人の利用も多く、コロナ以降は訪日客の伸び率が順調に回復しています。 AirbnbやBooking.comなど海外の人も多く利用するプラットフォームを使えば、国内だけでなく世界中から集客できるのです。ターゲットが広がることで、稼働率アップも十分期待できるでしょう。 運営代行会社に委託できる 民泊は自分で業務を行わずに代行会社に委託することができます。物件の管理や集客、清掃などの業務を専門の業者に任せることで、民泊に割く時間を大幅に削減でき、本業との両立がしやすくなるのがメリットです。 代行業者によって対応しているサービスや料金などは異なるため、担当者との相性も見ながら自身に合った会社を選んでいきましょう。 セカンドハウスが手に入る 宿泊の予約が入っていないときは、自分で物件を使うことも可能です。ビーチの近くやスキー場の周辺など、リゾート地に物件があれば、自分で滞在して楽しむこともできるため、収入を得ること以外の魅力も満喫できます。 予約が少ない閑散期には、予約を受け付けずに家族や友人たちと過ごすのもひとつの方法です。 副業で民泊を行うデメリット 民泊ビジネスを行う際は、デメリットについても知っておく必要があります。運営するにあたっては、デメリットをうまくカバーできるかがポイントになるでしょう。 近隣トラブルなどのリスクがある 民泊のトラブルで多いのが、近隣の住民からの苦情です。ゲストが夜遅くに騒いだりルールを守らないことで、近隣住民からクレームがくるリスクがあります。 苦情が多いと運営に影響が出る可能性もあるため、届出をする前に近隣住民に民泊を行う旨を伝え、理解を得て良好な関係を築くことが重要です。 初期費用がある程度必要 民泊を副業として始める際には、初期費用がある程度必要です。物件の状態が古いとリフォームやリノベーションが必要なため、最低でも50万円ほどはかかります。 物件を購入したり賃貸契約を結ぶにもコストはかかるため、物件を買うのか賃貸にするのかなどはあらかじめ考えておきましょう。 収益が安定するとは限らない 収益が安定するとは限らないのもデメリットのひとつです。運営を初めてすぐに予約が入る補償はないうえに、場所によっては閑散期と繁忙期の差が激しい場合もあります。 また、日本は自然災害が多いため、台風や地震などが起きると予約がキャンセルになったりコロナのように旅行できない時期が続いたりすると打撃を受けてしまいます。 民泊は収益が変動するビジネスであることを理解しておきましょう。 副業で民泊を始める流れ 副業として民泊を始める際には、いくつかのステップがあります。 まずは物件探しです。自力で探すのもひとつの方法ですが、民泊をやりたい地域の代行会社に依頼して物件を紹介してもらうのもおすすめです。物件を見る際は、状態や設備を見ながらリフォームなどが必要かどうかもチェックしましょう。 物件が決まれば、届出や申請を行います。民泊新法と旅館業、特区民泊の3つの形態があるため、あらかじめどの形態で運営したいのかを決めておくと準備が進みやすいです。 民泊新法の場合は、必要な書類を全て揃えて保健所に届け出をすれば営業が始められます。自分で申請も行えますが、不安であれば行政書士や代行会社に依頼しましょう。 副業で民泊を始める前に知っておきたいポイント 民泊の運営に失敗しないために、知っておくべきポイントがいくつかあります。ここでは、6つのポイントを紹介するので、民泊を始める前の参考にしてみてください。 物件と立地選びにはこだわる 民泊を副業として成功させるためには、物件と立地選びが非常に重要です。物件はアパートやマンション、一戸建てなど、さまざまな選択肢があります。それぞれの特性を理解するだけでなく、広さや費用なども考慮しながら選んでいくことが大切です。 立地は駅からのアクセスが良い物件や観光地に近い場所だと、集客がしやすいでしょう。また、近くに飲食店やコンビニなどもあると利便性も高くなるため、物件と立地選びにはこだわりを持って慎重に検討しましょう。 法規制と条例について理解しておく 民泊には旅館業法、特区民泊、民泊新法の3つの法律があり、いずれかで申請または届出を行って運営を始めます。 また、家主不在型と家主居住型の2つの運営スタイルがあり、家主不在型で民泊をしたい場合は、原則として住宅宿泊管理業者に運営を委託しなければいけません。 それぞれの法律と運営スタイルにメリットやデメリットがあるため、理解を深めて自分に合った運営方法を見つけていきましょう。 さらに、法律とは別に地域の上乗せ条例も存在します。地域によっては民泊が厳しく制限されている場所もあるので、届出をするエリアの条例は必ず確認しておくことが重要です。 転貸できるか確認しておく 賃貸物件を使うときは、転貸が可能かどうかを事前に確認しましょう。転貸とは、賃貸契約を結んでいる物件を第三者に貸し出すことですが、オーナーによっては転貸を禁止している場合があるため、転貸の許可をもらうことが必須になります。 無断転貸が発覚した場合は営業できなくなる可能性もあるので、合法的に運営できる環境を整えることが大切です。 会社が副業可能かをチェックする 副業をする前に、まず自分の勤務先が副業を許可しているかどうかをチェックしておきましょう。多くの企業では就業規則に副業に関する規定が設けられており、副業を禁止している会社もあります。 副業をしていることがバレた場合は罰則やトラブルにもなりかねないので、無断での副業は絶対に避けましょう。 本業とのバランスが取れるかを考える 副業を始めたのはいいものの、本業が疎かになってしまっては意味がありません。自身で行う場合には予約管理やメッセージやチェックインなどへの対応が可能か、また委託する場合でも本業に支障が出ないかをしっかりと考えてみましょう。 […]
2024年10月30日
民泊は手軽に利用できる宿泊形態として人気がありますが、トラブルも少なくありません。トラブルを未然に防ぐためには、事前のルール設定や契約書の整備、ホストとゲスト双方のマナー向上が重要です。 本記事では、よくあるトラブル事例や回避するための対策をご紹介します。万が一トラブルが発生した場合、自治体や民泊運営の相談窓口に連絡できるように知っておきましょう。 民泊でよくあるトラブルの事例 民泊では、ゲストとホストの間でトラブルが発生することがよくあります。 ここでは、具体的な事例を5つ紹介します。未然に防ぐためにも、よくあるトラブルを事前に知っておきましょう。 備品を盗まれたり壊されたりする オーナーにとって大きな痛手になるトラブルが、備品の盗難や破損です。 宿泊客が使用する家具や家電、食器類はホストにとって大切な備品であり、備品の損傷を受けると経済的な損失だけでなく、運営の信頼性にも影響します。 短期宿泊者が多い民泊では、備品への配慮が不足しがちです。そのため、貴重品や高価な家具が盗まれたり故意に破壊されたりする事例も報告されています。 チェックアウトの時間を守らない ゲストがチェックアウト時間を守らないケースも、事例のひとつです。ゲストが予定の時間を過ぎて部屋を出ないと、次のゲストのチェックインに影響が出るだけでなく、清掃や次の予約の準備時間も不足してしまいます。 その結果、サービスの質が低下してゲストがマイナスな印象を持ってしまう可能性もあります。 チェックアウト時間が過ぎないように、事前に明確なチェックアウト時間を設定して宿泊者にしっかりと伝えることが大切です。リマインダーを送ることも有効な対策になるので、導入を検討してみましょう。 人数詐欺の被害に遭う 民泊における人数詐欺は、予約時に申告された人数よりも多くのゲストが宿泊することです。非常に厄介なトラブルのひとつであり、清掃の負担増加や宿泊料金の損失に繋がってしまいます。 大人数の旅行で発生しやすいため、ホストは事前に正確な人数の申告を求めるようにしましょう。チェックイン時に人数確認を徹底することもおすすめです。 近所の住民から騒音のクレームがくる 騒音が原因で近隣住民からクレームが来るケースもあります。特に大人数での宿泊では音が大きくなりがちなので、ハウスルールを明確にして静かに過ごすようにゲストに伝えることが大切です。 運営前に近隣へ説明をしておいたり家でのパーティーは禁止にしたりするなど、騒音対策は必ず行っておきましょう。 ゴミ出しのルールを守っていない 慣れない地域からのゲストや訪日外国人は、ゴミ出しルールを守らないまたは知らない人が多くいます。可燃ごみと不燃ごみを混ぜて捨てたり指定日にゴミを出さなかったりすると、近隣住民から苦情が寄せられることがあります。 トラブルを避けるためには、ハウスルールに地域の分別方法や収集日を詳しく説明し、図や写真を用いて視覚的に理解しやすくすると効果的です。また、最終的なゴミの処理はホストがやるのもおすすめです。 民泊でトラブルを回避するためにやっておきたい対策 民泊でのトラブルを回避するためには、事前の対策が非常に重要になります。ここでは、おすすめの対策8選を紹介するので、トラブル対策にぜひ役立ててみてください。 ハウスルールをしっかりと決める ハウスルールを明確に設定することは、オーナーとゲストはもちろん、近隣住民にとっても非常に大切です。 例えば、以下のルールを決めておきましょう。 ハウスルールは、事前に書面やウェブサイトに掲載し、ゲストにしっかりと伝えることが今後の役に立ちます。 細かい部分までルールを決めておくと、後のトラブルにも発展しにくいため、ルールは明確にしておくことがポイントです。 ゴミ出しはホストが対応する 民泊のゴミは事業ゴミ扱いとなるため、ゴミ出しはホストが行いましょう。 ゲストだけにルールを守らせるのは難しい場合があり、ゲストや近隣住民とトラブルの原因となることもあります。ホストが直接ゴミ出しを行えば、分別ミスによる問題を回避でき、近隣住民との関係も良好に保てます。 事前にゲストへ分別方法を説明したりわかりやすいように絵を貼っておいたりするのもおすすめです。 保険に入っておく 民泊を運営する際には、万が一のトラブルに備えて保険に加入することが非常に重要です。 Airbnbの保険では「ゲストの滞在に起因してホストの所有する財物やリスティングが破損した場合に、¥100,000,000までの補償をホストに提供するプログラムです。ゲストまたは第三者に対する財物破損もしくは人身傷害に関連してホストが賠償責任や費用を負う場合にも、補償が提供される可能性があります。」の内容が含まれます。 上記のAirbnbが提供する保険だけではカバーしきれない場合もあるため、民泊専用の保険に入ることをおすすめします。 宿泊客による物品の破損や盗難、事故による損害賠償請求などさまざまなリスクがありますが、適切な保険に加入することで、これらのリスクに対する経済的負担を軽減し、安心して運営を続けられるでしょう。 参考文献:Airbnb 罰則を決めておく ハウスルールをしっかりと設けていても、ルールを守らないゲストがいるため、守らないゲストに対する罰則の設定が重要です。 罰則を明確にしておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。例えば、以下のケースに対して罰則を設けておくと良いでしょう。 事前にゲストへ上記の内容が罰則に値することを説明し、理解を促すことが大切です。 防犯カメラを設置する 民泊の運営でトラブルを防ぐための有効な手段が防犯カメラの設置です。防犯カメラは犯罪の抑止効果があり、特に備品の盗難や破損を防ぐのに役立ちます。 設置する際は、共用スペースや出入り口など注意が必要な場所に設置し、宿泊者のプライバシーを尊重しましょう。玄関にカメラを設置することで、人数詐欺を防ぐ効果も期待できます。 事前に防犯カメラを設置していることをゲストに通知し、同意を得ることも忘れずに行ってください。 近隣住民からの理解を得る 民泊運営を開始する前に近隣住民との良好な関係を築くように住民に対しては、事前に周知し理解を得る努力が必要です。多くの地域では、届出前に説明会の実施が義務付けられているので、この機会を活用しましょう。 挨拶や運営方針の説明を行うことで、住民の不安を軽減できます。さらに、定期的なコミュニケーションや、住民の意見を取り入れる姿勢が信頼関係を深めるポイントとなります。 苦情にすぐ対応できるようにしておく いくら事前説明会を行ったとしても、近隣住民からの苦情は避けられないことがあります。 苦情が来た際に一番重要なことは、迅速に対応することです。騒音や不適切な行動に関する苦情は、早めに対処することでトラブルの拡大を防ぐことができます。 苦情を受けたときにすぐに対応できる体制を整え、ホストの連絡先を提供しておくことで良い対応につながるでしょう。また、対応マニュアルを用意し、冷静に対応することも効果的です。 多言語でハウスルールを説明できるようにしておく […]
2024年9月18日
大きな物件で民泊を始めるのに、抵抗がある方はいませんか?民泊と聞くと一軒家やヴィラなどの大きい物件を想像する方も多いかもしれませんが、ワンルームで民泊をする方法もあります。 近年、規制緩和がされたことで民泊運営への参入が手軽になりました。そこで今回は、ワンルームの民泊運営についてのメリットやおさえておきたいポイントを解説します。 本記事を参考に、ぜひ民泊の運営を前向きに検討して下さい。 ワンルームでの民泊が可能になった規制緩和 民泊を始めてみたいけど、あまりリスクを追いたくないという方はいませんか?実は規制緩和により、ワンルームでの運営ができるようになりました。 その背景と特徴を押さえておきましょう。 面積の基準 元々、旅館業法では面積の基準が「33㎡以上」と一律で定められていました。 しかし、2016年の4月1日から、簡易宿所営業の基準が「宿泊者が10人に満たない場合は、1人当たり3.3㎡」と緩和されました。(参考サイト) 条件が緩和されたことで、例えば3人が宿泊できる民泊を運営する場合、面積が9.9㎡あれば運営が可能になります。 今までワンルームでの民泊は厳しいとされてきましたが、運営のハードルが低くなったのがポイントです。ただし、面積が小さい分、ゲストが快適に過ごせるような工夫も必要です。 フロントの設置について 旅館業法でフロントの設置が求められていたことから、多くの地域の条例でフロントの設置が義務付けられていました。 しかし、規制の緩和でフロントを「設けること」と定められていた文章が「設けることが望ましい」に変更されました。(参考サイト) また、宿泊者が10人未満で申請された施設は、以下の2つの条件を満たせば、フロントの設置は必須ではありません。 ・緊急時への迅速な対応が整っていること・フロントの代わりになるような設備があること ただし、自治体によってはフロントの設置を必須にしている地域もあるため、必ず条例を確認するようにしましょう。 ワンルームで民泊をするメリット では、ワンルームで民泊を運営するメリットはどこにあるのでしょうか?ここでは、メリットについて3つご紹介します。 初期費用が安くなる ワンルームで民泊を始める最大のメリットは、初期費用が安く抑えられる点です。 特に、家具や家電の購入費用も少なくて済むため、初期投資を最小限に抑えることができます。 これにより、初めて民泊を試みる方や予算に限りがある方でも気軽に始めることが可能です。 管理の手間が少ない 運営管理の手間が少ないこともメリットです。ワンルームは一軒家やヴィラなどの広い物件に比べて、清掃やメンテナンスに時間と手間がかかりません。清掃作業は短時間で済むため、頻繁にゲストを迎えることができ、稼働率が上がります。 また、レイアウトがシンプルなため、家具や設備の管理も簡単で、掃除がしやすく行き届いたおもてなしができます。 立地が良い物件が多い ワンルームマンションは、駅から近かったり立地が良かったりと条件の揃った物件が多いです。 また、都市部や観光地の中心部に多くあることも魅力となります。観光客やビジネスパーソンにとって、駅や主要な観光スポットへのアクセスが便利な場所に宿泊することは非常に重要です。 ワンルームで民泊をする際に確認するべき項目 メリットの多いワンルームですが、民泊をする際に確認しておくべき項目がいくつかあります。以下5つのポイントを参考にして、物件を探してみましょう。 マンションの管理規約 多くのマンションでは、住民の安全や快適な生活環境を守るために、賃貸や転貸に関する規定が設けられています。民泊を行う場合は、不特定多数の人が頻繁に出入りすることになるため、管理規約で明確に禁止されている場合があります。 そのため、事前に管理組合に相談し、民泊が許可されているかの確認をすることが不可欠です。 また、許可が得られた場合でも、宿泊者の行動や騒音に関するルールを守るように指導することが求められます。 転貸の許可 賃貸でのワンルームで民泊を行う際には、転貸の許可が必要です。転貸とは、借りた物件を第三者に貸し出す行為を指します。 多くの賃貸契約では、転貸を禁止している場合が多いため、事前にオーナーや管理会社に確認を取ったり契約書の条項をチェックしたりすることが必須です。 もし契約書に転貸禁止の条項がある場合でも、オーナーに事情を説明すれば許可を得られる可能性もあります。オーナーへの説明時には、民泊の運営方法や安全対策、近隣住民への配慮などを具体的に話しましょう。 チェックイン方法 チェックイン方法は主に「対人」「無人」「デジタル」の3つがあります。対人の場合は、ホストが常駐してゲストとのコミュニケーションをはかれる点がポイントです。 無人の場合は、スマートロックやキーボックスを利用することで、ゲストは昼夜問わずチェックインが可能になります。 デジタルの場合は、専用のアプリやウェブサイトを通じて、ゲストが事前にチェックイン手続きを完了させられるのがメリットです。 ただし、自治体によっては、対面チェックインのみ対応で無人やデジタルチェックインを許可していない場合もあるため、事前確認を怠らないようにしましょう。 常駐か無人運営か ワンルームで民泊を運営する際は家主居住型(常駐)と家主不在型(無人運営)があります。常駐型は、ホストが物件に常に滞在するため、ゲストとのコミュニケーションが取れて困ったときにすぐに対応できます。 家主不在型は、ホストが不在になるため、スマートロックやキーボックス、デジタルチェックインシステムを活用するケースが多いです。地域の条例によっては、常駐が必須になってるところもあるので事前の確認が重要です。 特に家主不在型の場合は、駆けつけ要件を満たしているかがポイントとなるでしょう。 エレベーターの有無 高層階に位置する物件では、エレベーターがあるかどうかも重要な項目です。エレベーターがない場合、ゲストが大きなスーツケースを持って階段を上り下りする必要があり、移動が大きな負担となります。 エレベーターの有無は、リスティングに明記し、ゲストへ事前に情報を与えて安心させてあげましょう。 ワンルームの民泊で差別化するポイント ワンルームは競合が多くなるため、いかに差別化を図れるかが大きなポイントになります。差別化を図るためのポイントを3つまとめたので、参考にしてみて下さい。 民泊のコンセプトを決める ワンルームという限られたスペースを最大限に活用するためには、ターゲットとなるゲストのニーズを明確にし、それに応じたコンセプトを設定することが大切です。 例えば、ビジネスパーソンやノマドワーカーをターゲットにしたい場合は、高速Wi-Fiやデスク環境を整えてリモートワークがしやすい環境が必要です。観光客向けには、地元の観光情報や便利なアクセス方法、物件の周辺情報などを紹介してあるといいでしょう。 […]
2024年10月30日
宿泊業界にはホテルや旅館、民宿などさまざまな形態があります。中でも近年注目を浴びている民泊ですが、似たような宿泊形態としてゲストハウスがよく挙げられます。 しかし、両者の具体的な違いを理解している人は少ないでしょう。そこで今回は、民泊とゲストハウスの違いを解説します。 それぞれの魅力や運営に向いている人の特徴も取り上げているので、運営に興味のある人はぜひ参考にしてみてください。 民泊とゲストハウスの定義 まずは、民泊とゲストハウスの定義について理解しましょう。似たようなイメージを持つかもしれませんが、それぞれの定義は異なります。 民泊 民泊とは、一般の住宅や空き部屋を宿泊施設として提供する形態です。インバウンド需要が回復してきている中、ホテルや旅館に次ぐ宿泊スタイルとして外国人にも人気です。 また、日本に増えている空き家の活用方法のひとつとしても注目されています。ホテルなどとは違って、自宅の使っていない部屋を民泊として貸し出したり物件を丸ごと貸し切りにできたりするのが民泊の特徴です。 ゲストハウス ゲストハウスはホステルと似たような形態で、他のゲストと相部屋になることが多く、キッチンやシャワールームなども共有で使います。 アットホームな雰囲気で、ゲスト同士やスタッフとの交流が深まりやすいのが魅力です。素泊まりが基本で、リーズナブルな値段で宿泊できることから、バックパッカーや若い世代に利用者が多いです。 民泊とゲストハウスの違い では、民泊とゲストハウスの具体的な違いについて解説します。法律による違いや利用者層も異なるため、それぞれの違いについて知っておきましょう。 法律による分類 民泊は以下の3つの運営形態に分けられ、いずれかの制度で申請や届出を行います。 一般的には民泊新法で届出をして運営を始めるケースが多く、届出をするだけなので始めやすいのが特徴です。 また、申請のハードルは高くなりますが、旅館業や特区民泊で申請をすることも可能です。ゲストハウスは、旅館業の旅館・ホテルか簡易宿所営業に分類されます。 営業日数 民泊新法では、稼働できる日数が年間で180日以内と決められています。そのため、民泊新法で民泊を行う場合は、180日ルールがデメリットと感じる方も多いでしょう。 しかし、特区民泊や旅館業は営業日数の制限がないため、1年を通して稼働日数をできるだけ上げたい場合は、旅館業などで申請をする方法もあります。ゲストハウスは旅館業に当てはまるので、180日ルールに縛られずに営業できます。 運営スタイル 民泊は家の一室やマンション、一軒家など、さまざまなタイプの家に泊まれるのが大きな特徴です。特に一棟貸しスタイルの家が多く、海辺に近いビーチハウスやスキー場周辺のログハウスなど、別荘のような物件にも泊まれます。 一方、ゲストハウスはドミトリーと呼ばれる相部屋があるのが特徴です。また、キッチンやリビングなどのスペースも他のゲストとシェアします。 宿泊者のニーズ 宿泊者のニーズも少しずつ異なります。例えば、一軒家を貸し切りできる民泊はプライバシーを重視する宿泊者に人気があり、家族連れやグループで泊まりたいゲストに人気です。 ゲストハウスは、共有スペースが多いことからゲスト同士での会話が生まれやすく、他の旅行者と交流したい人が多く泊まります。 また、民泊は値段に幅がありますが、ゲストハウスは比較的リーズナブルな料金で泊まれるため、バックパッカーの利用も多いです。 初期費用 民泊は、新しい物件を購入するのであれば初期費用は高くなりますが、自宅の一部を貸し出したり賃貸物件で始めたりする場合は、初期費用は比較的少なくて済みます。 また、空き家や中古物件を改装する際は、家の状態に応じてリフォームやリノベーションのコストが高くなることもあるので注意が必要です。 ゲストハウスはドミトリーの部屋を複数用意する必要があるため、初期費用は高額になる傾向があります。キッチンや共有スペースなど、内装もゲストハウス向けにするほか、用意するベッドの数も多いので、まとまった費用が必要になることを頭に入れておきましょう。 共通点もある 民泊とゲストハウスのそれぞれ異なる特徴を説明しましたが、共通点もいくつかあります。 1つ目は、開業するにあたって特別な資格がいらないことです。必要な手続きを行って届出もしくは申請をすれば始められるので、開業するハードルは比較的低いと言えるでしょう。 2つ目の共通点は、運営を続けていくうえで代行会社に業務を委託できることです。特に民泊は、家主不在型の場合は住宅宿泊管理業者に委託するのが義務付けられています。 代行会社はチェックインやメッセージ対応、予約管理などプランや会社によってさまざまな業務を依頼できます。 委託費用はかかりますが、運営を効率化できるのがメリットです。 民泊とゲストハウスそれぞれの魅力 宿泊施設の運営では、物件や宿泊スタイルの魅力をいかに活かせるかが大切です。ここでは、他の宿泊とは異なる民泊とゲストハウスの魅力を解説していきます。 民泊の魅力 民泊の最大の魅力は、ユニークな宿泊体験ができることです。庭園付きの日本家屋やロッジ、おしゃれなヴィラなど、ゲストは目的や値段に合わせて多種多様な物件を探せます。 ヨーロッパではお城に泊まれたりするなど、個性的な施設も多いです。 また、バーベキューができる物件やサウナが付いている家、大きいスクリーンで映画が楽しめる家など、工夫次第で他の物件との差別化もできます。 ゲストハウスの魅力 ゲストハウスは、宿泊者同士の交流を楽しめるのが魅力です。ドミトリーやキッチンなど、他の宿泊者と顔を合わせることが多いので自然と会話が生まれやすく、旅行者同士の出会いや旅の思い出のひとつになります。 中には、市内の無料ツアーや宿泊者同士の交流会、映画鑑賞といったイベントを実施しているところもたくさんあります。 地域の観光地を回って文化を知ったりゲスト同士で仲良くなったりできるのは、ゲストハウスならではの魅力と言えるでしょう。 民泊とゲストハウスどっちを運営するべき? 宿泊業界のビジネスに興味はあるけれど、どちらを運営するべきか迷ってしまう方もいるでしょう。ここでは、民泊とゲストハウスの運営に向いている人の特徴をそれぞれ紹介します。 民泊の運営に向いている人 少ない初期費用で始めたい人には、民泊が向いています。民泊は使っていない空き部屋や賃貸物件でもできるため、物件を購入しなくても事業が始められるのがメリットです。 また、民泊新法ができたことで参入のハードルが低くなったこともあり、旅館業や特区民泊に比べると低リスクで始められます。初期費用をなるべくおさえたい人や使用していない部屋がある人は、民泊を始めてみるのがおすすめです。 ゲストハウスの運営に向いている人 営業日数に縛られずにビジネスを行いたい人には、ゲストハウスが向いています。ゲストハウスは旅館業として申請をするため、許可が降りれば1年を通してフルで稼働できるようになります。 物件や家具・アメニティの購入コストもかかるので、まとまった資金があるかどうかも大切なポイントです。また、ホテルとは違ったアットホームな雰囲気でゲストとの会話を楽しめる人にもおすすめです。 […]
2024年9月19日
Airbnbは、世界中の旅行者と宿泊施設を提供するホストを結びつける人気のプラットフォームです。ホストとして利用する際には、手数料がどのように設定され、どのように料金が計算されるのかを理解することが重要です。 本記事では、Airbnbの手数料体系や料金設定のポイントについて詳しく説明します。それぞれの特徴やホストに与える影響についても触れつつ、手数料変更のメリットや料金設定のコツについても紹介するので、ホストの方はぜひ参考にしてみてください。 Airbnbのホストの手数料 Airbnbでは、以前はホストが3%、ゲストが14%のサービス料を負担する「分担型」の料金体系が主流でした。しかし、2020年12月から「固定型」が導入され、ゲストの手数料が0%でホストが支払う手数料が15%に変更になっています。 ゲストの負担は減りますが、ホストの払う割合が大幅に増加したため、料金設定の見直しが必要になっています。 Airbnbの手数料の設定方法 Airbnbの手数料を設定する手順は、以下の通りです。 基本料金とは別に特定の日付の値段を設定したい場合は、変えたい日付をクリックすると値段を変えられます。パソコンの他にも、スマートフォンのアプリからも値段設定が可能です。 Airbnbの2つの料金体系 Airbnbでは、ホストが支払う手数料の設定方法を主に2つの料金体系から選択することができます。自分のビジネスモデルや運営スタイルに最適な方法を選んでいきましょう。 サービス料分割 サービス料分割は、ホストとゲストの双方に手数料が課される従来の料金体系です。ホストが設定した宿泊料金に対して、Airbnbはゲストに追加の手数料を上乗せします。 例えば、1泊10,000円の場合、ゲストは11,400円を支払い、ホストの受け取る利益は手数料3%を差し引かれた9,700円です。ゲストが払うサービス料は、予約をする前のページで表示される仕組みになっています。 固定型ホストサービス料 Airbnbの固定型ホストサービス料では、ホストが設定した宿泊料金から14%が自動的に差し引かれます。 例えば、1泊10,000円の料金設定の場合、ホストの収益は8,500円となります。固定型サービス料を使う際は、初期設定料金を値上げしておくといいでしょう。 Airbnbの手数料は高い? Airbnbの手数料が高いと感じるかどうかは、ホストのビジネスモデルや物件の特性によって異なります。では、 他のOTAと料金を比較していきましょう。 OTA ホストの手数料 Airbnb 15% Booking.com 12% adoda 12% Vrbo 5% Stay japan 無料 楽天バケーションステイ 3% expedia 15% Airbnbのプラットフォームを利用することで得られる集客力や利便性を考慮すると、手数料は妥当であるとも言えます。 Airbnbの手数料が変更されたことによるメリット 計算が簡単になる 手数料体系の変更により、ホストにとって収益計算が容易になりました。以前はホストとゲスト両方の手数料を考慮する必要がありましたが、新しい手数料体系はホストは手数料だけを計算すればいいため、計算が楽になるのがメリットです。 そのため、値段設定も前より簡単にできるようになります。 ゲストの目に入りやすくなる 手数料の変更により、ホストが設定する価格がより分かりやすくなり、ゲストにとっても明確な料金が提示されるようになりました。 これにより、ゲストは総支払額を簡単に把握でき、料金比較もしやすくなります。料金の透明性が向上したことでゲストの信頼を得やすく、新しい予約につながる可能性が高まります。 Airbnbで値段設定をするときのコツ 物件の値段設定する時には、競合物件との値段の兼ね合いが重要です。2つのコツを抑えて、適切な値段設定を行うようにしましょう。 同じエリア内の競合物件の値段を調べる Airbnbで価格設定を行う際、同じエリア内の競合物件の価格調査は必須です。相場を知ることで、自分の物件が市場でどのように位置づけられているか把握でき、適切な価格設定が可能になります。 貸切や個室といった物件のスタイルを考慮し、条件に応じて競合の料金を確認しましょう。また、口コミやレビューから他の物件がどれほど成功しているかを確認し、戦略を練ることも重要です。 口コミもチェックする 競合物件の価格だけでなく、Airbnbでは口コミのチェックも重要です。口コミは実際のゲストの体験を反映しており、物件の強みやサービス品質を見極めるヒントになります。 例えば、ホストの対応の良さや物件のデザイン、立地の魅力など、他の物件と差別化できるポイントが見つかることもあります。 口コミを通じて評価が高い要因を分析し、自分の物件の改善点や差別化の方向性を見出すことに役立ててみましょう。 まとめ Airbnbの手数料はホストの収益に関わるため、設定方法や料金体系を把握しておきましょう。オーナーにとって活用しやすい体系を導入し、ポイントを押さえながら賢く運営していくことが重要です。 […]