
【千代田区編】賃貸物件で民泊をする際の相場と物件の探し方
千代田区は皇居や東京駅を中心に、観光地やビジネス街が集まる東京の中心地です。
国内外から多くの観光客が訪れるため、宿泊需要は高い一方で、家賃相場は23区内でもトップクラスの高さを誇ります。
そのため、実際の家賃相場を知って事業計画に活かすことが大切です。
そこで今回は、千代田区の家賃の相場や平均稼働率などの民泊市場のデータをご紹介します。
物件選びや料金設定にぜひ活用してみてください。
CONTENTS
賃貸物件で民泊はできるのか
賃貸物件での民泊は転貸とみなされるため、オーナーからの転貸許可が必要です。
許可なしに運営すると契約違反となり、運営ができなくなる可能性もあるので気を付けましょう。
物件を探す際には、オーナーに転貸と民泊の運営も可能かどうかを確認することが大切です。
また、近年は民泊ができる賃貸物件を探せるサイトが増えてきているため、民泊可能物件から探してみるのもおすすめです。
転貸と民泊について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
関連記事:転貸物件で民泊をするときに必要な手続きや運営のポイント
千代田区で民泊を始める際に知っておきたいこと
千代田区で民泊を始めたい人は、以下の2点について知っておきましょう。
- 上乗せ条例
- 届出の手順
地域の条例や届出の方法については、あらかじめ把握しておくことで準備がスムーズに進みます。
上乗せ条例
千代田区では、運営方法によって区域ごとに制限が異なります。
文京地区と学校周辺など | 人口が密集している地域 | 人口が密集していない地域 | |
家主居住型もしくは管理者が常駐している | 週末のみ営業可能 | 制限なし | 制限なし |
駆けつけ要件を満たしている家主不在型 | 民泊不可 | 週末のみ営業可能 | 制限なし |
文京地区と学校周辺の地域は、家主居住型のみ営業が可能です。
また、家主不在型であっても、駆けつけ要件を満たしていれば自由に民泊ができるエリアもあります。
なお、駆けつけ要件を満たさない家主不在型は、エリアに関係なく民泊ができないので注意しましょう。
駆けつけ要件は、管理者が常駐している場所から物件までが半径700mで、10分以内に駆けつけができることと定められています。
届出の手順
千代田区で民泊を始める際には、民泊新法での届出を行います。
まずは、物件が居住要件や設備要件を満たしているかを確認しましょう。
制限区域に当てはまらないか、マンションの管理規約や転貸に関する契約確認も必須です。
事前周知については、民泊を開始する前日までに行うよう定められています。
必要な書類を集めて届出が完了すれば、標識を受け取って運営が開始できます。
運営開始後も定期的に報告を行う必要があるため、しっかりとした管理体制を整えることが大切です。
詳しい届出の方法については、千代田区のHPをご確認ください。
また、こちらの記事でも必要書類について解説しています。
関連記事:民泊の許可申請のやり方を解説!事前の確認事項と必要書類は?
千代田区の賃貸相場
千代田区は、家賃相場がとても高い区です。
ワンルーム | 14.2万円 |
1K | 12.9万円 |
1DK | 16.5万円 |
1LDK | 22.6万円 |
主要駅の平均家賃も合わせて見てみましょう。
東京駅 | ワンルーム:13.2万円1K:14.7万円 |
秋葉原駅 | ワンルーム:12万円1K:12.2万円 |
神田駅 | ワンルーム:13万円1K:14万円 |
大手町駅 | ワンルーム:12万円1K:12万円 |
市ヶ谷駅 | ワンルーム:12万円1K:12.6万円 |
主要駅はどこも相場が高くなっています。
ただ、秋葉原駅や市ヶ谷駅、水道橋駅など安い物件を探しやすい駅もあるため、エリアを広げて探してみましょう。
都心部にある区なので、どこの駅でも各方面へのアクセスが良いのが最大のメリットです。
千代田区の民泊市場
千代田区は、観光目的だけでなくビジネス利用で訪れる人も多いエリアです。
また、日本の中心地ということもあり、宿泊単価は高くなっています。
(データ元:AirDNA)
平均稼働率 | 平均宿泊単価 | 物件数 |
80% | 29,000円 | 124 |
家賃が高いデメリットはあるものの、繁忙期には30,000円台まで上がることもあるため、宿泊単価を高く設定できるメリットがあります。
東京駅周辺や秋葉原、皇居など、見どころが多く移動にも便利なので、宿泊需要は高いです。
千代田区の民泊可能な賃貸物件の探し方
千代田区で民泊ができる賃貸物件を探す際は、不動産サイトや民泊専用のプラットフォームを活用できます。
不動産サイトで気になった物件があれば、直接問い合わせて民泊ができるか確認してみましょう。
ただ、賃貸物件は民泊NGなところも多いため、効率良く物件探しをしたい場合は民泊ができる物件を紹介しているサイトの利用がおすすめです。
また、地元の不動産業者に相談して物件の紹介を依頼すると、民泊に適した物件を紹介してくれる可能性があります。
物件の探し方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
千代田区で民泊を始める際は、上乗せ条例や届出方法についても事前にしっかりと理解しておくことが大切です。
家賃は高いですが、宿泊料金も高めに設定できるので、宿泊需要が高まる時期に合わせてうまく価格調整ができるかがポイントになります。
家賃や光熱費、アメニティ費用などの経費を計算して、収支シミュレーションも必ず立てましょう。
千代田区での民泊に向けた準備を進める際は、ぜひ本記事のポイントを参考にしてみてください。