【江戸川区編】賃貸物件で民泊をする際の相場と物件の探し方
江戸川区は東京湾と江戸川に面していることから、自然豊かで住みやすい都市です。家族で住みやすい街として人気があるため、ファミリー層向けの民泊に興味がある人もいるでしょう。
そこで今回は、江戸川区の家賃の相場や平均稼働率などの民泊市場のデータをご紹介します。物件選びや料金設定にぜひ活用してみてください。
賃貸物件で民泊はできるのか
賃貸物件での民泊は転貸とみなされるため、オーナーからの転貸許可が必要です。許可なしに運営すると契約違反となり、運営ができなくなる可能性もあるので気を付けましょう。
物件を探す際には、オーナーに転貸と民泊の運営も可能かどうかを確認することが大切です。
また、近年は民泊ができる賃貸物件を探せるサイトが増えてきているため、民泊可能物件から探してみるのもおすすめです。
転貸と民泊について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
関連記事:転貸物件で民泊をするときに必要な手続きや運営のポイント
江戸川区で民泊を始める際に知っておきたいこと
江戸川区で民泊を始めたい人は、以下の2点について知っておきましょう。
地域の条例や届出の方法については、あらかじめ把握しておくことで準備がスムーズに進みます。
上乗せ条例
江戸川区には、区が特別に定める上乗せ条例はないため、民泊新法の180日ルールの範囲で自由に営業ができます。
23区の中で公園面積が最も広いこともあり自然豊かなエリアなのが特徴で、都心の主要エリアへのアクセスも良好です。
また、ディズニーリゾートへのシャトルバスが運行している駅もあります。都会よりも落ち着いた雰囲気の場所で民泊をしたい人におすすめです。
届出の手順
江戸川区で民泊を始める際には、民泊新法での届出を行います。
まずは、物件が居住要件や設備要件を満たしているかを確認しましょう。制限区域に当てはまらないか、マンションの管理規約や転貸に関する契約確認も必須です。
届出については、10営業日前までに行うよう定められています。必要な書類を集めて届出が完了すれば、標識を受け取って運営が開始できます。
運営開始後も定期的に報告を行う必要があるため、しっかりとした管理体制を整えることが大切です。
詳しい届出の方法については、江戸川区のHPをご確認ください。
また、こちらの記事でも必要書類について解説しています。
関連記事:民泊の許可申請のやり方を解説!事前の確認事項と必要書類は?
江戸川区の賃貸相場
江戸川区は、家賃が比較的安いエリアです。
ワンルーム | 6.9万円 |
1K | 7.2万円 |
1DK | 8.2万円 |
1LDK | 12.1万円 |
主要駅の家賃相場は、以下の表の通りです。
平井駅 | ワンルーム:6.9万円1K:8万円 |
小岩駅 | ワンルーム:6.7万円1K:7.7万円 |
瑞江駅 | ワンルーム:6.5万円1K:6.9万円 |
葛西駅 | ワンルーム:6.8万円1K:7万円 |
篠崎駅 | ワンルーム:6.6万円1K:7万円 |
乗降者数が多い小岩駅や葛西駅でも、23区の主要エリアに比べると手頃な値段で借りられることがわかります。
小岩駅や葛西駅はディズニーランドへのシャトルバスも出ているため、ディズニーリゾートへ行くにも便利な駅です。
家賃が安いと広めの物件を借りることもできるので、運営の幅が広がるでしょう。
江戸川区の民泊市場
江戸川区は住宅街が多い区なので、稼働率は62%と少し低めなのが特徴です。
(データ元:AirDNA)
平均稼働率 | 平均宿泊単価 | 物件数 |
62% | 20,500円 | 358 |
平均宿泊単価は2万円台で、物件数は300を超えています。
2023年11月から2024年11月現在まで、稼働率が80%を超えている月はなく、宿泊の需要は他の区と比べるとやや低めです。
江戸川区は目立った観光地があまりないため、立地の良さや自然を活かした民泊をするのがポイントになります。
江戸川区の民泊可能な賃貸物件の探し方
江戸川区で民泊ができる賃貸物件を探す際は、不動産サイトや民泊専用のプラットフォームを活用できます。
不動産サイトで気になった物件があれば、直接問い合わせて民泊ができるか確認してみましょう。
ただ、賃貸物件は民泊NGなところも多いため、効率良く物件探しをしたい場合は民泊ができる物件を紹介しているサイトの利用がおすすめです。
また、地元の不動産業者に相談して物件の紹介を依頼すると、民泊に適した物件を紹介してくれる可能性があります。
物件の探し方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
江戸川区は家賃相場が安く、上乗せ条例もないので、民泊を始めるための好条件が揃っています。
ただし、区全体の稼働率はそこまで高くないため、競合との差別化を図りコンセプトを明確にした民泊ができるかどうかが、集客率を左右します。
立地だけでなく、ゲストが泊まりたいと思える内装や設備を積極的に取り入れてみてください。
本記事のポイントを踏まえて、江戸川区での民泊事業の成功に向けた準備を進めていきましょう。
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2024年11月23日
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2024年11月23日
下町の温かみと豊かな自然が魅力の葛飾区は、民泊運営に最適なエリアのひとつです。 しかし、民泊を始めるためには、競合物件の単価や区全体の稼働率などをあらかじめ把握しておくことが重要になります。 そこで今回は、葛飾区の家賃の相場や平均稼働率などの民泊市場のデータをご紹介します。物件選びや料金設定にぜひ活用してみてください。 賃貸物件で民泊はできるのか 賃貸物件での民泊は転貸とみなされるため、オーナーからの転貸許可が必要です。許可なしに運営すると契約違反となり、運営ができなくなる可能性もあるので気を付けましょう。 物件を探す際には、オーナーに転貸と民泊の運営も可能かどうかを確認することが大切です。 また、近年は民泊ができる賃貸物件を探せるサイトが増えてきているため、民泊可能物件から探してみるのもおすすめです。 転貸と民泊について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。関連記事:転貸物件で民泊をするときに必要な手続きや運営のポイント 葛飾区で民泊を始める際に知っておきたいこと 葛飾区で民泊を始めたい人は、以下の2点について知っておきましょう。 地域の条例や届出の方法については、あらかじめ把握しておくことで準備がスムーズに進みます。 上乗せ条例 民泊を運営する際に気になるのが、上乗せ条例の有無です。 葛飾区には民泊に関する上乗せ条例がないため、民泊新法の180日ルールの中で自由に民泊を運営できます。そのため、他の地域に比べて運営のハードルが低く、民泊を始めやすい環境が整っていると言えます。 また、葛飾区は寅さん記念館や柴又帝釈天、山本亭などの観光名所も多いです。上乗せ条例がないことでホストはより柔軟にサービスを提供でき、地域の特色を活かした民泊運営ができるでしょう。 届出の手順 葛飾区で民泊を始める際には、民泊新法での届出を行います。 まずは、物件が居住要件や設備要件を満たしているかを確認しましょう。制限区域に当てはまらないか、マンションの管理規約や転貸に関する契約確認も必須です。 必要な書類を集めて届出が完了すれば、標識を受け取って運営が開始できます。運営開始後も定期的に報告を行う必要があるため、しっかりとした管理体制を整えることが大切です。 詳しい届出の方法については、葛飾区のHPをご確認ください。 また、こちらの記事でも必要書類について解説しています。関連記事:民泊の許可申請のやり方を解説!事前の確認事項と必要書類は? 葛飾区の賃貸相場 葛飾区の家賃は、東京都の他の区と比べると比較的リーズナブルで、1DKまでは10万円以内で借りられる場合が多いです。 ワンルーム 6.5万円 1K 7.2万円 1DK 7.5万円 1LDK 11.5万円 主要駅の周辺の家賃相場は、以下の表の通りです。 京成高砂駅 ワンルーム:6.2万円1K:7.1万円 新小岩駅 ワンルーム:6.5万円1K:7.3万円 金町駅 ワンルーム:6.1万円1K:7.7万円 青砥駅 ワンルーム:6.4万円1K:7.3万円 亀有駅 ワンルーム:6.5万円1K:7.2万円 一番多く路線が乗り入れてるのは京成高砂駅で、各方面へのアクセスが良く、成田アクセス特急を使えば成田空港まで約35分でアクセスできます。 そのため、観光客や出張で東京へ来る人にとっても便利な滞在先になるでしょう。 葛飾区の民泊市場 葛飾区はRevPARや宿泊単価などが、全体的に高いのが特徴です。 (データ元:AirDNA) 平均稼働率 平均宿泊単価 物件数 72% 25,500円 484 2024年で見ると、8月と9月の稼働率は60%台でしたが、9月以降は再び上がってきています。 また、寝室が2つもしくは3つある物件が全体の半数近い割合を占めているため、リーズナブルな値段で広い物件を借りられる可能性も高いです。 […]
2024年11月30日
北区は都心部の主要駅へのアクセスが良いほか、公園も多く緑を感じられるエリアです。買い物スポットも充実しており、飲み屋街も多いので飲み歩きなども楽しめます。 そこで今回は、北区の家賃の相場や平均稼働率などの民泊市場のデータをご紹介します。物件選びや料金設定にぜひ活用してみてください。 賃貸物件で民泊はできるのか 賃貸物件での民泊は転貸とみなされるため、オーナーからの転貸許可が必要です。 許可なしに運営すると契約違反となり、運営ができなくなる可能性もあるので気を付けましょう。物件を探す際には、オーナーに転貸と民泊の運営も可能かどうかを確認することが大切です。 また、近年は民泊ができる賃貸物件を探せるサイトが増えてきているため、民泊可能物件から探してみるのもおすすめです。 転貸と民泊について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。 北区で民泊を始める際に知っておきたいこと 北区で民泊を始めたい人は、以下の2点について知っておきましょう。 地域の条例や届出の方法については、あらかじめ把握しておくことで準備がスムーズに進みます。 上乗せ条例 北区では民泊に関する上乗せ条例がなく、他の地域と比べて民泊を始めやすい環境になっています。届出の前には、保健所で事前相談を行う必要があるため、相談予約を忘れないようにしましょう。 また、簡易書留の料金は届出件数によって変わります。 届出件数が1〜3件 620円 届出件数が4〜10件 670円 届出件数が11件以上 860円 切手料金が不足しないように気を付けましょう。 届出の手順 北区で民泊を始める際には、民泊新法での届出を行います。 まずは、物件が居住要件や設備要件を満たしているかを確認しましょう。制限区域に当てはまらないか、マンションの管理規約や転貸に関する契約確認も必須です。 必要な書類を集めて届出が完了すれば、標識を受け取って運営が開始できます。運営開始後も定期的に報告を行う必要があるため、しっかりとした管理体制を整えることが大切です。 詳しい届出の方法については、北区のHPをご確認ください。また、こちらの記事でも必要書類について解説しています。関連記事:転貸物件で民泊をするときに必要な手続きや運営のポイント 北区の賃貸相場 北区の賃貸物件の家賃相場は、ワンルームでおよそ7万円からとなっています。 ワンルーム 7万円 1K 8.3万円 1DK 9.9万円 1LDK 13.1万円 主な主要駅の家賃相場は、以下の通りです。 赤羽駅 ワンルーム:7.9万円1K:9万円 田端駅 ワンルーム:7.7万円1K:9.3万円 王子駅 ワンルーム:7.7万円1K:8.8万円 東十条駅 ワンルーム:7.3万円1K:8.4万円 志茂駅 ワンルーム:7万円1K:8.1万円 赤羽駅は北区を代表する繁華街がありますが、少し駅から歩くと公園があり自然を感じられます。 田端駅や王子駅、志茂駅などは治安も良く住みやすいエリアです。 まずは民泊を始めたいエリアを決めてから、物件を探すのもおすすめです。 北区の民泊市場 北区の民泊の稼働率は70%で、宿泊単価は2万円を超えています。 (データ元:AirDNA) 平均稼働率 平均宿泊単価 物件数 […]
2024年10月30日
人気の不動産投資の中でも、注目を集めているひとつが民泊投資です。訪日外国人が回復してきていることもあり、民泊投資に興味がある人も多いでしょう。 そこで今回は、民泊投資のメリットやデメリット、投資パターンなどについて解説します。投資を始める前に、まずは民泊自体についての理解も深めておきましょう。 民泊投資のメリット・デメリット まずは、民泊投資のメリットとデメリットについて知りましょう。ここでは、4つのメリットと5つのデメリットを解説します。 メリットはうまく利用して、デメリットに対しては対策を考えていくことが大切です。 メリット メリットは利回りの高さやリノベーションがしやすいことなどです。 利回りが高い 民泊投資の大きなメリットは、利回りが高いことです。一般的な賃貸物件とは違って民泊は宿泊料金を自分で設定できるため、収益性が大幅に向上します。ハイシーズンや長期休暇などの時期には宿泊料を高くしても需要があるので、その分利益も上がります。 また、閑散期には宿泊の値段をすこし下げて稼働率をキープすることも可能で、料金のバランスを取りながら黒字をキープできるのがメリットです。 原状回復費が少ない 原状回復費が比較的少ないことも、魅力のひとつです。賃貸物件は長期間にわたって住人が住むため、設備が劣化したり損傷したりするリスクがあります。 そのため、退去時に原状回復費がかかってしまいますが、民泊は短期滞在が多いので原状回復費が少なくて済みます。 リノベーションしやすい もし一軒家を貸切にしたりマンションの一棟貸しをしたりする場合は、賃貸借契約を結ばないため、リフォームやリノベーションがやりやすいのもメリットのひとつです。 賃貸物件だと家の所有者と話し合って、どこまで手を加えていいのかを話し合わなければいけません。しかし、一棟貸しや一軒家を所有している場合は、比較的リノベーションが行いやすくなります。 ただし、民泊であっても賃貸借契約を結んでいるのであれば、必ず所有者に確認を取りましょう。 築年数の影響があまりない 賃貸物件に投資をする際、築年数が古いと需要が低くなってしまうこともあります。一方で、民泊を利用する人は立地やアクセスの良い場所に泊まりたい人が多いので、築年数が経っている家や中古物件でも、清潔感があってニーズを満たしていれば稼働率アップは十分に狙えます。 内装や設備をリノベーションすることで、古い物件でも新しい魅力を持たせることが可能です。 デメリット デメリットは法律による規制やトラブルの可能性があることです。 利益が出るまで時間がかかる 民泊を始めたばかりの時期は、すぐに予約が入るとは限りません。予約サイトに物件を掲載しても、初めの数ヶ月は中々予約が入らずに経営を圧迫する可能性があります。 また、運営のノウハウや集客のコツを取得する時間も必要です。そのため、利益が出て稼働率が高くなるにはある程度時間がかかることを覚えておきましょう。 初期コストが高くなる 民泊を始めるには、物件の購入や賃貸契約に加え、内装や設備の整備、必要な許可や登録手続きにかかる費用が発生します。 リノベーションをする場合はさらに費用がかさむので、初期コストはどうしても高くなってしまうのがデメリットです。 また、家具や家電の購入、運営を委託する場合は代行業者への依頼料も必要になります。 運営日数の制限を受ける 民泊投資をする際に必ず知っておかなければいけないのが、民泊新法での運営日数の制限です。民泊新法では、稼働できる日数が1年で180日以内と定められています。 さらに地域によっては、独自の条例でさらにルールが厳しいエリアもあるので注意しましょう。繁忙期や閑散期を見極めて、うまく稼働日数を調整していけるかがポイントになります。 開業までに多くの手続きが必要 民泊を開業する際には、さまざまな手続きが必要です。届出にはさまざまな書類を用意することになるので、記入漏れや不備がないように確認しながら行うことが大切です。 他にも、保険の加入や消防法令適合通知書の入手も行うため、手続きが多いと感じてしまうかもしれません。 近隣住民とのトラブルが発生するリスクがある 民泊運営では、近隣住民との関係が非常に重要です。民泊は短期間の宿泊が多いため、頻繁に新しいゲストが訪れることになります。 このため、騒音やゴミの出し方などが原因で、近隣住民とのトラブルが発生する可能性があります。 また、近隣住民からの苦情が多くなると運営が難しくなる場合もあるため、事前に近隣住民とのコミュニケーションを図り理解を得る努力が必要です。 知っておきたい3つの民泊投資パターン では、実際に民泊投資をする際の3つの投資パターンを紹介します。それぞれにメリットやデメリットがあるため、自分に合った投資方法を選んでいきましょう。 自分がオーナーになって運営する 1つ目は、自分の持っている家や新しい不動産を購入して民泊を運営する方法です。 自分がオーナーとして運営することで、値段の設定や内装などを自由に決められるのがメリットです。初期投資は高くなってしまいますが、収益は全て自分のものになるので、リターンも大きくなるでしょう。 ただし、自分で運営する場合は予約の管理や問い合わせへの返信、チェックイン対応など、さまざまな業務が発生するので、手間もかかります。 所有している物件を貸し出す 2つ目は、自分の不動産を他社に貸して民泊をするパターンです。 このパターンでは、宿泊費ではなく家賃が収入源になるので、稼働率の有無に関わらず毎月収益が発生するのがメリットです。「民泊ができる賃貸物件」として価値も高くなるため、高い賃料で貸し出せるチャンスもあります。 しかし、借り手が見つからない限りは収益も発生しないので注意が必要です。 借りた物件で民泊をする(転貸) 3つ目は、賃貸として借りている物件で民泊をするパターンです。 厳密には投資とは言えませんが、新しく家を買うコストをおさえられるため、少ない費用で始められるというメリットがあります。 ただし、転貸をする場合は、物件の所有者から許可をもらわなければいけません。転貸の許可はもちろんですが、民泊の運営に対しての許可も得ておくと、後々のトラブル防止にも繋がるでしょう。 民泊投資でおさえておくべきポイント 民泊投資では、法律や物件の選び方など、知っておくべきポイントがいくつかあります。ここでは、5つのポイントを紹介するので、民泊に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。 […]
2024年9月19日
日本全国で増加する空き家問題は、社会的な課題であると同時に新たなビジネスチャンスとしても注目を集めています。空き家は、そのまま放置するのではなく、アイデア次第でさまざまな形で活用できるのがメリットです。 本記事では、空き家を有効活用するための11つの具体的な方法をご紹介します。伝統的な賃貸やシェアハウスなど、空き家の価値を最大限に引き出す方法を探っていきましょう。 日本での空き家問題 近年、日本では空き家の増加が深刻な社会問題となっています。 総務省の2023年の調査によると、全国の空き家数は過去最多の約849万戸に達しており、これは全住宅の約13.8%に相当します。(総務省)この数字は年々増加傾向にあり、1993年からの30年間で2倍に増えているのが現状です。 空き家が増える地方都市や過疎地域の背景には、少子高齢化や都市への人口集中、経済的な理由などが挙げられます。 空き家は、放置されることで老朽化が進み、景観の悪化や治安の低下、さらには害虫や害獣が発生したりするリスクがあります。 空き家の活用アイデア 近年、国や各地方自治体などが空き家の色々な対策を講じています。 では、空き家にはどんな活用方法があるのでしょうか?11のアイデアとそれぞれのメリットや注意点を解説していきます。 賃貸物件 空き家を賃貸物件として活用することで、所有者は安定した収入源を確保することが可能です。 都市部や観光地に位置する空き家は需要が高いため、適切なリフォームや管理を行うことで、長期的な入居者を見込めます。 しかし、賃貸物件としての定期的なメンテナンスが必要となるため、管理コストがかかるのがデメリットです。 また、入居者がいないと収入が入ってこないので、立地選びが重要になるでしょう。 民泊 空き家を活用した民泊は近年注目を集めていて、需要が高まっています。空き家問題を解消できるうえに、最近はコンセプトが非常にユニークな物件も増えています。自分で料金を決められるので、運営がうまくいくと利益も上がるのがメリットです。 その一方で、国や地方自治体の民泊の法規制が厳しい場合があるため、管理と清掃、適切な運営方法の基盤をあらかじめ作っておくことが大切です。 シェアハウス 経済的な負担を軽減しながら、複数の入居者が共同で生活するシェアハウスは若者や学生に人気があります。住人にとっては家賃が比較的安いこと、オーナーにとっては多数の入居者からの収入を得られるのがメリットです。 空き家をシェアハウスに転用する際は、プライバシー確保をするためのリフォームや設備の整備が重要になります。また、入居者間でのトラブルも気をつけましょう。 店舗用物件 空き家を店舗用物件として活用することは、地域の活性化や新たなビジネスチャンスに繋がります。空き家の立地や特性を活かして古民家カフェやサービス業など、多様な業種を活用することでビジネスに展開でき、集客効果を高めることが期待できます。 空き家を活用するため初期投資を抑えることができますが、景気や立地に大きな影響を受けるので物件選びは重要です。 コワーキングスペース リモートワークやフリーランスの増加に伴って柔軟な働き方を求める人々が増えている今、コワーキングスペースの需要が増加しています。そのため、空き家を使ってコワーキングスペースを運営するのもアイデアのひとつです。 運営する際は、地域のコミュニティ形成や利用者の交流を活性化する工夫をしてみましょう。また、デスクや会議室といったある程度の広さのスペースも必要となってきます。 シェアオフィス 空き家をシェアオフィスとして利用することで、必要な設備やインフラを整えつつ、複数の利用者が共同でスペースをシェアすることでコスト削減になります。 また、フリーランスやスタートアップ企業にとっては、コストを抑えながら快適な作業環境を利用できるのがメリットです。 シェアオフィスの形態は、柔軟な契約条件や多様な利用スタイルが魅力ですが、利用者の入れ替わりが激しいため、しっかりとしたセキュリティー管理が求められます。 介護施設 高齢化社会が進んでいる日本では、介護施設の需要が高いです。地域に根ざした小規模な介護施設は、入居者にとっても安心感を提供し、地域コミュニティとの繋がりを深める役割を果たします。 空き家を改装して介護施設にすることで、必要な設備が整った福祉サービスの提供と社会貢献に一躍かうことができます。その一方で、法規制が厳しく専門知識が必要となる点はデメリットになるでしょう。 アートギャラリー アートギャラリーとして活用することで、地域の文化を豊かにし、アーティストにとっても新たな表現の場を提供できます。古い建物の独特な雰囲気は現代アートとのコントラストを生み出し、訪れる人々に新鮮に映るでしょう。 地域のアーティストやクリエイターと連携し、定期的な展示会やワークショップを開催することで、地域の活性化にも繋がります。 アートギャラリーで集客をするには、展示内容や発信方法もポイントになってくるため、うまく宣伝できるかも大切です。 コミュニティスペース 空き家をコミュニティスペースとして活用することは、地域の人々が集まり交流を深める場に繋がります。コミュニティスペースは、趣味の教室やワークショップ、地域イベントの開催場所として利用され、地域の情報発信の場としても役立ちます。 すでにコミュニティがある場合には運営は簡単ですが、一からコミュニティの運営をする時にはコストや運営方法などに注意が必要です。 お試し住宅 お試し住宅は、住んでみたい地域に短期間でお試しで住めるサービスです。新しい住まいへ引っ越しを考えている人や新しい地域に住んでみたいと考えている人にとって便利な制度で、「お試し住宅」や「お試し移住」と呼ばれています。 お試し住宅では、通常の賃貸物件とは異なり、数週間から数ヶ月の期間で住むことができるため、地域の雰囲気や生活スタイルを実際に体験することができます。 魅力を伝えるいい機会にはなりますが、利用者が常にいるとは限らないため、収益が見込めるかは注意が必要でしょう。 DIY型賃貸借 DIY型賃貸借は、借りる側が費用を出してリフォームや改装を行うスタイルの賃貸です。借りる側はライフスタイルに合わせて自分の好きなように改装でき、オーナーはリノベーションの費用を負担しなくていいというメリットがあります。 また、リノベーションによって物件の価値が向上し、長期的な空き家の維持管理の負担が軽減される可能性もあります。 DIY型賃貸の場合は、トラブルに発展しないように、事前に工事の内容や原状回復についての細かいルールを決めておきましょう。 空き家を活用して民泊をする際の注意点 訪日外国人がここ数年増加傾向にある今、外国人の間で古民家が注目を浴びています。ホテルなどでは味わうことのできない日本らしい過ごし方を体験したい人が増えているのです。 空き家を改装して民泊を行う際は、3つのポイントをおさておきましょう。 リフォームの費用が高くなる場合がある 空き家は長期間放置されていることもあるため、民泊をする際にリフォームやリノベーションが必要になるケースが多いです。 古い建物の場合は構造的な問題や設備の老朽化が見つかることが多く、追加の工事が必要になり、リフォームにかかる費用は予想以上に高くなることがあります。 […]