
【足立区編】賃貸物件で民泊をする際の相場と物件の探し方
「都内で民泊を始めたいけど、家賃高そうで中々踏み切れない……」と悩んでいる方もいるでしょう。
東京は家賃が高いイメージがあるかもしれませんが、23区の中でも家賃がリーズナブルなのが足立区です。
そこで今回は、足立区の家賃の相場や平均稼働率などの民泊市場のデータをご紹介します。
物件選びや料金設定にぜひ活用してみてください。
CONTENTS
賃貸物件で民泊はできるのか
賃貸物件での民泊は転貸とみなされるため、オーナーからの転貸許可が必要です。
許可なしに運営すると契約違反となり、運営ができなくなる可能性もあるので気を付けましょう。物件を探す際には、オーナーに転貸と民泊の運営も可能かどうかを確認することが大切です。
また、近年は民泊ができる賃貸物件を探せるサイトが増えてきているため、民泊可能物件から探してみるのもおすすめです。
転貸と民泊について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
関連記事:転貸物件で民泊をするときに必要な手続きや運営のポイント
足立区で民泊を始める際に知っておきたいこと
足立区で民泊を始めたい人は、以下の2点について知っておきましょう。
- 上乗せ条例
- 届出の手順
地域の条例や届出の方法については、あらかじめ把握しておくことで準備がスムーズに進みます。
上乗せ条例
足立区には、民泊の営業を制限している地域があります。
制限されている地域 | 制限される期間 |
住居専用地域 | 12月31日の午後〜1月3日の午前まで月曜日の午後〜金曜日の正午まで |
住居専用地域では、平日と年末年始の営業ができません。
稼働できる日が少なくなってしまうので、高い収益を目指したい方は、制限地域を避けて物件を探しましょう。
ただし、足立区では住居専用地域が占めている範囲が広いため、物件を探す際は注意が必要です。
届出の手順
足立区で民泊を始める際には、民泊新法での届出を行います。
まずは、物件が居住要件や設備要件を満たしているかを確認しましょう。制限区域に当てはまらないか、マンションの管理規約や転貸に関する契約確認も必須です。
事前周知については、届出をする7日前までに行うよう定められています。必要な書類を集めて届出が完了すれば、標識を受け取って運営が開始できます。
運営開始後も定期的に報告を行う必要があるため、しっかりとした管理体制を整えることが大切です。
詳しい届出の方法については、足立区のHPをご確認ください。また、こちらの記事でも必要書類について解説しています。
関連記事:民泊の許可申請のやり方を解説!事前の確認事項と必要書類は?
足立区の賃貸相場
足立区は、家賃の平均価格が23区の中で最も安い区です。
ワンルーム | 6.4万円 |
1K | 7万円 |
1DK | 8.1万円 |
1LDK | 11万円 |
主な主要駅の価格も見てみましょう。
北千住駅 | ワンルーム:7万円1K:7.8万円 |
綾瀬駅 | ワンルーム:6.7万円1K:6.9万円 |
西新井駅 | ワンルーム:6.3万円1K:7万円 |
小菅駅 | ワンルーム:6.8万円1K:7.3万円 |
竹ノ塚駅 | ワンルーム:6.1万円1K:6.8万円 |
1番高い北千住駅でも、7万円台と安いことがわかります。
北千住駅は5つの路線が通っていることから交通のアクセスが非常に良く、飲食店なども充実しています。
また、綾瀬駅も各主要駅へのアクセスが良いうえに家賃も安いため、広い物件を借りて民泊ができるでしょう。
足立区の民泊市場
足立区は、稼働率や物件数ともにやや低めの数字になっています。
(データ元:AirDNA)
平均稼働率 | 平均宿泊単価 | 物件数 |
68% | 17,700円 | 217 |
稼働率は全体を通して60〜70%台が多く、宿泊単価も2万円を超える月はありません。
足立区は住みやすい街として人気なエリアなので観光地のイメージは強くないですが、治安が良い街としても知られているため、ファミリー層も安心して泊まれるのがメリットです。
公園も充実しているので、ゆっくりとした滞在をしたいゲストに向いています。
足立区の民泊可能な賃貸物件の探し方
足立区で民泊ができる賃貸物件を探す際は、不動産サイトや民泊専用のプラットフォームを活用できます。
不動産サイトで気になった物件があれば、直接問い合わせて民泊ができるか確認してみましょう。
ただ、賃貸物件は民泊NGなところも多いため、効率良く物件探しをしたい場合は民泊ができる物件を紹介しているサイトの利用がおすすめです。
また、地元の不動産業者に相談して物件の紹介を依頼すると、民泊に適した物件を紹介してくれる可能性があります。
物件の探し方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
足立区は住居専用地域では稼働できる日数に制限がありますが、23区内で最も家賃相場が安いため、低コストでの運営が可能です。
観光地としての知名度は低いものの、住みやすく治安の良いエリアとして人気があるのもメリットになります。
自然豊かな足立区の特徴を活かして、長期滞在者やファミリー層にも適した物件を提供するのも方法のひとつです。
本記事のポイントを踏まえて、足立区での民泊事業の成功に向けた準備を進めていきましょう。